Respiratory Tracts - Architectural Design Archive by DPA
呼吸の経路(Respiratory Tracts)
著者: Carlos Lozano Canella
年: 2017
所属: Unit Herreros, 卒業プロジェクト(PFC)
概要
「Respiratory Tracts」は、20世紀戦後期に建てられた集合住宅のエネルギーおよびプログラム的な改修プロトタイプとして機能します。本プロジェクトは、建築プログラムを湿度、温度、照明、空気の質(IDA 1, IDA 2, IDA 3)といった“制御された大気”の連続性として理解し、建物における空気の質の可能性を探求します。
提案内容
- リゾーマ的集合空間(rhizomatic collective spaces)を、「Funicular Polygons of Revolution(Le Ricolais の FPR)」という非平面的配列(non-plan array)によって構成。これらは PVC の空気ダクトで織りなされ、既存の建物の中に浮かぶような公共温室(public greenhouse)のような役割を持ちます。
- これらのインフラストラクチャーは、集める・運ぶ・消費するエネルギー機能を持ち、空気の質に対する要求が最も高いプログラム(例えば保育所など)から、比較的低い要求(ディスコなど)まで、また既存の個々の住戸にも、集団空間との間でエネルギーを交換できるようになっています。
主要な特徴/構成要素
- 熱活性化空間(thermally-activated spaces)としての“パブリック・クラウド” (“public clouds”):非常に透明で慣性が小さい空間。これは、熱慣性が大きい既存のコンクリート構造の建物と対比されます。
- 新しい動線および技術的設備を、集団 空間(collective)と個人の住宅の間で共有させることで、既存の住居類型(residential typologies)に変異(mutation)をもたらします。
- 新しい熱活性化ファサード・システム(thermally-activated façade system)の定義により、住戸の面積を増大させ、かつ新しいエネルギー政策のもとでそれらを更新(アップデート)します。
もしご希望であれば、上の画像キャプションや図面の説明、「サイト」「エネルギー・アトラス」「インフラ」の章など、セクションごとに訳すことも可能です。どこまで訳しますか?