2010 ICD Research Buildings / Prototypes
Institute of Building Structures and Structural Design (Prof. J. Knippers)
Institute for Computational Design and Construction (Prof. A. Menges)
シュトゥットガルト大学

ICD/ITKE Research Pavilion 2010 | Institute for Computational Design and Construction | University of Stuttgart
[着想の源泉]
特定の生物や自然界の仕組みではなく、折り紙の幾何学的原理と材料力学。
コンピュータを使って、「雨水板を曲げる・折る」という操作をシミュレーションし、最適な空間構造を導く。
[特徴的な仕組み]
- 曲げアクティブ構造:薄い合板を曲げることで剛性を生み出す。
- 折り紙的幾何学:平面から三次元形態を生成。
- コンピューテーショナルデザイン:形態生成から解析、施工プロセスまでをデジタルで統合。
[解決・実現したこと]
- 薄い板材という制約から、軽量かつ大空間を覆うシェル構造を実現。
- 材料の最小使用で最大の空間効果を得る、効率的かつ持続可能な構造の提示。
- 手作業では難しい複雑な幾何形態を、コンピュータによる最適化と施工データ化で実現可能にした。
[この事例から得られる意義]
- 数学的・幾何学的原理そのものを拡張して建築化する可能性を示している。
- 折り紙=日本文化に根ざした仕組みを大規模建築に応用できることは、「日本の顔となる建築」を考えるうえで直接的にヒントになる。