2011 ICD Research Buildings / Prototypes
Baden-Württemberg Competence Network Biomimetics
Institute of Building Structures and Structural Design (Prof. J. Knippers)
Institute for Computational Design and Construction (Prof. A. Menges)
シュトゥットガルト大学

ICD/ITKE Research Pavilion 2011 | Institute for Computational Design and Construction | University of Stuttgart
[着想の源泉]
特定の生物や自然界の仕組みではなく、折り紙的な展開図と板材の折り構造。
複数の合板を折り込み、立体的に組み上げるプロセスをコンピュータでシミュレーションし、最適化を行った。
[特徴的な仕組み]
- 折り紙的折り構造:平板を折り曲げて立体的な空間を生成。
- セルフロッキング機構:折りを組み合わせることで部材同士が安定的に支え合う。
- コンピューテーショナルデザイン:展開図の生成から、材料の折り方、施工手順までをデジタル制御。
[解決・実現したこと]
- 施工時に複雑な型枠を使わず、板材そのものを折ることで施工効率を向上。
- 薄板でも折りを入れることで高い剛性を獲得し、軽量構造で大空間を形成。
- デジタル設計と製作プロセスを統合することで、従来では不可能な幾何形態を実現。
[この事例から得られる意義]
- 折り紙の原理を建築的構造システムにまで拡張する可能性を示している。
- 単なる造形実験ではなく、施工プロセスの合理化や材料の効率利用という実務的な効果にも直結している。
- 日本文化の折り紙をベースにしつつ、デジタル技術を介して国際的に共有可能な建築言語へと昇華している点が重要。
[興味を持った理由]