課題点
敷地について
課題説明から求められてること
ピックアップ→「技術革新を背景に、日本独自のアート・文化・地域性を表現する。」
【日本文化において「重なり」が重要な要素】
1視覚的な重なりと奥行
- 歌舞伎の舞台:舞台装置や背景の「重ね」によって、季節の移り変わりや時間の経過、物語の深さを表現。また、衣装の「重ね」の色合いや模様で、登場人物の感情や身分を示す。
- 着物:季節や行事に応じて、下着(襦袢)から表着まで、色や素材、柄を「重ねる」ことで、美意識を表現。特に色の「襲(かさね)」。
2時間の「重なり」と変化
- 街の表情: 街並みが季節や時間帯によってころころと表情を変えるのは、自然の移ろいという「時間軸の重なり」を生活に取り入れている。
3精神的な「重なり」と配慮
- 人との心遣い: 「おもてなし」の精神や、相手の立場や気持ちを慮る文化は、自分と相手の心、そして周りの環境という複数の要素を「重ねて」考え、調和を図ろうとする姿勢から生まれる。

方法論→
物理的な重なりを操作
- 多層レイヤー 動く障子(外部の風景、人々の気配、複数の層を透過することで、ぼかし、分節化され、内部空間に導入。時間帯や季節に応じて自動開閉と空間の表情を変える。